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『中国の地下経済』

『中国の地下経済』
宮坂聰(文春新書)

次期最高指導部入りが有力視され、「鄧小平に代わる新たな中国政界の改革のスター」とまで噂されていた重慶市トップの薄熙来書記が失脚した事件がひととき新聞を賑わしていた。しかし、中国に関する基礎的な知識を持ち合わせていなかったので、いまひとつ理解できなかった。そんな折りに本書に出会った。以下、本書よりランダムに抜粋すると…

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 中国人はよく収入に関して「白」「灰色」「黒」という三つの色を使って区別する。大雑把に言えば、「白」は給料やボーナスt¥などの正規収入を指し、「灰色」は副収入、「黒」は賄賂などの違法な収入ということになる。だが、日本人のイメージがそのまま通用しないのは、中国社会においては「灰色」のゾーンが極めて広く、かつ普遍的に社会に存在していると考えられることだ。多寡の違いこそあれ、都市生活者のほとんどは何かしらの形で非正規の収入を得ているといっても過言ではない。なかでも権力や権限と縁の深い業種や職種にある者は、「灰色収入」が「白色収入」を上回るケースが、むしろ当たり前だと考えられているほどなのだ。(中略)

 中国の地下経済—。この馴染みの薄い言葉を耳にしたとき、われわれ日本人がまず思い起こすのは、ドラッグや売春といった非合法の資金が流れ込むアングラワールドではないだろうか。それは一般の日本人にとって、日常生活を送る中では滅多にかかわることがない世界だ。もちろん中国においてもドラッグや売春、賄賂をめぐって流れる資金は少なくない。そうしたアングラマネーも、もちろん地下経済を構成する一要素に他ならない。
 だが、高級酒や高級タバコが“金券”として流通する中国社会では、地下経済の持つ意味は、およそ日本人がイメージするアングラマネーとは規模も、一般社会との関わりの深さという点でもケタ違いに大きい。
 それが中国地下経済の醍醐味であり、外国から中国の未来を見る上で理解しがたい変数となって分析者を悩ませてきたのである。
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やや長い引用になったが、以上が本書タイトルの意味するところであり、著者が中国で直接触れた人たちをケースに、地下経済の構造と実態をわかりやすく解いてくれる。著者は北京大学留学経験をもつジャーナリストで、中国にさまざまな階層に人脈を築き上げてきただけに、うわべの取材ではおさまらない情報が満載されていて、じつに面白い。

中国がアメリカと肩を並べる大国となったが、アメリカとは全く構造が異なる、アジア特有の地縁に根ざした巨大な地下経済大国であることが、なんとなく掴めるのである。マネーロンダリングや不法コピー取締など、中国においては笑い話にしか感じられないかもしれない。本書では、基本的に国を信頼することなく、自力と地縁で逞しく生きていかざる得ない人々の、それこそ“何でもアリ”状況がリアルに描きだされている。

さて薄書記の真相は本書によると、打黒(マフィア撲滅作戦)を打ち出したところで、対立するマフィア側が中央に顔が効く有力弁護士に弁護を依頼したところから抗争が複雑化してきた。やがて中央を巻き込んでの熾烈な政治的駆け引き(太子党VS共青団?)に発展していくのだが、本書発刊が2010年9月20日なので、2011年11月のイギリス人殺害事件にまでは言及されていないのが残念である。2012年9月の党除名・公職追放・刑事訴追で薄事件は集結したが、筆者ならばの解説をぜひ読みたいところだ。

中国は今後どうなっていくのか? たとえばアメリカが求めるような中国の「民主化」に対して、筆者は懐疑的である。そもそもアジアに欧米的民主主義が適しているのかという命題に変数の多い地下経済では方程式がたてられないのである。なので容易に予測を導き出さない筆者の執筆姿勢が、逆に信頼をあたえてくれる。

筆者には、『龍の伝人たち』(21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)はじめ、中国絡みの著作がいくつもあって、どれも面白そうだ。また気になる著者に出会ってしまった…。

追伸
最近いそがしさにかまけて、ややブログから遠ざかっております。しかし書店に興味深い新刊が並んでいて、いくつか買い求めました。ペースダウンするかもしれませんが、面白かった本をとりあげていきたいと思います。ときおり本ブログにもお立ち寄りください。

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