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『奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち』

『奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち』
伊藤氏貴(小学館)

私は、いまだに大学の恩師にお会いできる機会にめぐまれている。卒業後、その先生を囲む会が20年以上続いているからである。先生は、いつも人数分の本を買って持って来てくれるのだが、そのなかに『銀の匙』中勘助(岩波文庫)があった。恩師いわく『銀の匙』には「美しい日本語がある」とのこと。句点がない長い文章に最初はとまどいつつつも、読み進めていくうちに、恩師の言葉どおりの豊かな日本語の表現世界が堪能できるものであった。

本書は、ひとりの中学教師の物語である。中学校の国語の授業において、教科書を一切使わずに一冊の文庫本『銀の匙』を3年間ひたすら読み込むことに費やし、毎年それをくり返されたのである。本名は橋本武、しかし生徒からはエチ先生と呼ばれた親しまれた。最初の授業の言葉は、

「教科書は先日みんなに配った、この『銀の匙』です。これを中学の3年間ずっと使いますから、大事に読んでいきましょう。それから、私の授業ではノートの準備をする必要はありません。毎回私がプリントを配ります。それが君たちのノートになります」

はじめて、こんな授業を受けた子どもたち、いわば『銀の匙』一期生のなかから15名が東京大学に合格した(昭和31年)。それまで無名だった兵庫県の灘高校(菊正宗・白鶴・櫻正宗の酒造業者が設立した私立学校)が、進学校として名乗り上げ、昭和43年には東大合格者数日本一にのぼりつめるのである。

エチ先生の『銀の匙』の授業を受けた子どもたちは、やがて東大総長、最高裁事務総長、日弁連事務総長、大手企業社長、国会議員など日本の中枢で活躍するようになっていく。

ここにおいて、ゆとり教育やら脱ゆとりを強いる文科省・教育委員会の教育政策はいったい何なのか疑問がわいてくる。お上から課せられる教育ノルマの真逆に、エチ先生の教育は位置する。しかも最上の結果を出している。

エチ先生や灘高校は特殊なケースか。おそらく特例に違いないが、それでも現場の先生の主体性をもっと認めていい。すると独断的な授業も少なからず出てくるだろう。それでも役人が教育政策を考えるよりはマシな結果が出ると思う。勘違い教師は悪しき例として役立ちつつ自然淘汰されるであろうから…。

さてネットをみていたら、98歳になったエチ先生が灘校「土曜講座」で教壇に立たれるとのこと。受講者は2、3年生の計50人。希望者が多く、抽選になったという。 羨ましい限りである。
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