FC2ブログ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://shinfujita.blog67.fc2.com/tb.php/36-81ac39c6

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

『あっぱれ!旅役者列伝』

『あっぱれ!旅役者列伝』橋本正樹著(現代書館)

ひところ私は大衆演劇にハマッた時期がある。里美要次郎、姫京之介、美里英二、澤村千代丸(現:紀伊国屋章太郎)らが、浅草木馬館を満員御礼にしていた時期だ。

もとはいえば、NHKで放映された『晴れ姿!旅役者座長大会』に釘付けになったことで、その後、新宿コマ劇場などで沢竜二をみるようになった。しかし、NHKでみたような世界がどこにあるのかわからなかった。

やがて東京では篠原演芸場・浅草木馬館、川崎では大島劇場、横浜では三吉演芸場があって、毎日上演されていることを知った。そしてどっぷりハマッしまったのだ。

旅役者たちの何がスゴイかというと
○第一に普通の生活者ではないこと(座長家族と座員で真に旅生活をやっている)
○みな極端に芸達者であること(毎日3時間、異なる演目を平然とやってのける)

足繁く通ううちに、常連さんたちからの情報が耳に入るようになった。「いま踊っているのは座長のお母さん」「あの役者は○○座長のところにいたのよ」「あの若い女座員とさっきの男座員はデキている」「来月は○○が来るそうよ」。さらには同じ常連客を指して「あの人は娼婦なのよ」。みると老婆であったが「いまだに現役みたいよ」。あらためて客席を見回すとアヤシゲな人が多いような気がした。人のことは言えないけど…。

いまなら大衆演劇「公式」総合情報サイトがあるが、当時は表立った情報はほとんどなかった。
なにかと謎めいたところが影ならば、眼前にキラキラ舞い踊る女形が光であり、演者観客ともども虚実入り混じった劇場空間そのものがまことに官能的であった。

足繁く通った時期は、結婚して子どもが産まれるまでの約3年間。その後ピタリと劇場に行かなくなってしまったのは、子どもが産まれて浅草通いが許されるような状況ではなくなってしまったことと、私自身のハマりやすい性格を押さえたかったことも手伝った。

『あっぱれ!旅役者列伝』は、大衆演劇を40年も取材しつづけてきた著者にしか書けない歴史的著作物である。2011年に、このような本がよく出版されたことを喜びたい。
なかに昭和54年に嘉穂劇場でおこなわれた伝説の第一回座長大会の話があり、NHK福岡が取材していたことが書かれていた。九州地方のみで放映された番組タイトルは『旅役者・男の花道』とのこと。ああ、どこかでこの録画が入手できないだろうか(ちなみに冒頭の『晴れ姿!旅役者座長大会』は第二回目の記録であった)。

姫川竜之介を中心にしたアタマがこんがらがってくるような親族関係の記述も驚き。他に、それぞれの座長たちの貴重な話が満載。いまをときめくスター/早乙女太一も、樋口二郎の曾孫弟子にあたるという。大衆演劇は平成の世でも、しぶとく生き延びている。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://shinfujita.blog67.fc2.com/tb.php/36-81ac39c6

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

リピートアート

Author:リピートアート
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。