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『レクサスとオリーブの木』

『レクサスとオリーブの木』
トーマス・フリードマン(草思社)

ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』を読んでいて、本書についての言及箇所があったので(16、405頁)、気になって読み返してみた。本書が日本で出版されたのが2000年。世界的ベストセラーとして書評を賑わしていたので購読した次第であった。
著者はフリードマンという名だが、新自由主義を提唱した経済学者ミルトン・フリードマンとの関係は私にはわからない(ミルトンの息子の名はデヴィット)。ピューリッツァー賞を3度受賞したアメリカを代表するジャーナリスト、コラムニストである。

本書では、トヨタの車レクサスをグローバリゼーションのシンボルとして、オリーブの木を地域活動や伝統文化のシンボルとして対比させて、その対立から解決への道筋が述べられている。話がテンポよくあっちこっちに飛ぶので、ついていくのが大変だ。本書を有名にしたのは「マクドナルド理論」であろう。本書より引くと…、

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 一九九九年の半ばの時点で、マクドナルドを有する任意の二国は、それぞれにマクドナルドができて以来、互いに戦争をしたことがない。
   (中略)
 自分が立てた命題にひどく興味をそそられたので、イリノイ州オークブルックにあるマクドナルド本社を訪ねて、これを伝えた。相手もかなり興味をそそられたため、わたしは、マクドナルド社内の研究訓練施設、マクドナルド大学に招かれて、数人の国際管理職を相手に理論の検証をした。マクドナルドのほうは、社内の国際専門家全員がわたしのモデルを調べたうえで、やはり例外がないことを確認した。
   (中略)
 このデータを武器に、わたしは〝紛争防止の黄金のM型アーチ理論〟を提唱する。当理論では、ある国の経済が、マクドナルドのチェーン展開を支えられるくらい大勢の中流階級が現れるレベルまで発展すると、そこはマクドナルドの国になる、と想定する。マクドナルドの国の国民は、もはや戦争をしたがらない。むしろ、ハンバーガーを求めて列に並ぶほうを選ぶ。
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ところが『ショック・ドクトリン』においては、

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 「マクドナルドを国内に有する国同士で戦争をしたことはいまだかつかつてない」と『ニューヨーク・タイムズ』紙コラムニストのトーマス・フリードマン」が大胆な自説を唱えたのは一九九六年だったが、この説は二年後にくつがえされることになる。それどころか戦争に利益追求のモデルが導入されたおかげで、今や米軍は戦地にバーガーキングとピザハットを引き連れて行き。イラクからグアンタナモ・ベイの〝ミニ・シティー〟に至る各米軍基地内に、兵士向けサービスをしてフランチャイズ店を出店する契約を結んでいる。
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と容赦ない。発売当時には興味深く読んだ『レクサスとオリーブの木』であったが、グローバリゼーションの実態がおぼろげながらみえてきた今となっては、色あせてしまった。もう読み返すことはないので廃棄してよさそうだ。

余談になるが、私は余程のことがない限り本を古書店に売らない。本に傍線を引いたり折り込みを入れるので悲しいほどの査定価格になってしまうからだ(特に大型古書チェーン店)。なので、新聞紙にくるんでゴミ袋に入れて、普通の家庭ゴミとして小出しに廃棄している。
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