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『タックスヘイブン』

『タックスヘイブン』
クリスチアン・シャヴァニュー&ロナン・ハラン(作品社)

前ブログ『タックスヘイブンの闇』ニコラス・ジャクソンが、あまりにも面白かったので、関連書籍をジュンク堂でいくつか買い求めてみた。タックスヘイブンについて基本知識がないところで、いきなりコアな前書を読んでしまったので、初心者にも俯瞰できる本として本書が役立った。参考文献一覧も充実している。

訳者あとがきによると、タックスヘイブンに関する海外図書の多くは利用者向けの節税ハウツーものであったり、実用的専門書であるとのこと。他には、スイスの銀行の秘密であるとかマフィアのマネーロンダリングにスポットをあてた本など。以下、引用…

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 そんな折りに見つけたのが本書である。原著は小著ながら、タックスヘイブンの歴史と現状、とりわけタックスヘイブンがグローバル経済のなかで占める決定的な役割を鮮明に描き出した、日本のみならず欧米でもほとんど類書のな性質の本であると判断し、訳出することにした次第である。
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とあるように、本書はタックスヘイブンを不当な制度として批判・解消しようとするスタンスで書かれている。本書の章立ては次のとおり…
 第1章 グローバルケーザイにおけるタックスヘイブン
 第2章 タックスヘイブンの歴史
 第3章 タックスヘイブンでは、誰が何をやっているか
 第4章 タックスヘイブンへの対抗策
この第4章が本書のスタンスを特徴付けている。項目をあげていくと、
 1.公的規制の歴史 
 2.ヨーロッパであがった烽火
 3.国際銀行による自己規制
 4.市民社会からの圧力
となっており、タックスヘイブンが時々の対抗の歴史を経て手のつけられないモンスターと化していったかがわかるのである。結局は「市民社会からの圧力」を高めていくしか策がないことが示唆されている。以下、本書締めの言葉を載せる。

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 こうした市民社会による圧力は、さまざまな社会運動が足並みをそろえたとき、さらに効果的なものになるのだろうが、まさそこまでの動きはないように思われる。「世界社会フォーラム」によって世界の市民・民衆・労働者の団体が出会うことによって、活動家の国際ネットワークが広がっているが、その一方で、この問題に帯するアプローチの違いも浮き立ってきている。タックスヘイブンを利用している私的アクターに帯する正面攻撃しか考えていない。そして、社会的責任を自覚した投資、企業の社会的責任、タックスヘイブンの活動の規制などによって道徳化された一種の「別の資本主義」をめざす者を、妥協として避難する者もいる。
 いずれにせよ、この問題への取り組みは、国境を超えたかたちで行わなわれるのが望ましい。なぜなら、これに関係する企業と同じ国際的な行動に身を置かなければならないからである。そうしてこそ、効果的な活動を行う機会が増えていくことになるだろう。
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もしもタックスヘイブンに興味を持たれたら、本書を先に読むことをおすすめする。などと言いながら、あるときに私が突然大金持ちになって、租税回避目的でタックスヘイブンの実用専門書を買いあさることになるかもしれないが…。

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