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[T10] まとめtyaiました【『ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情』】

『ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情』展覧会カタログ(日本経済新聞社)近年みた美術展覧会のなかで最も印象に残ったものを紹介したい。古いので恐縮するが、2008年9/30~12/7国立西洋美術館にて開催されたヴィルヘルム・ハンマースホイ展である。私は、あまり...

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『ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情』

『ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情』
展覧会カタログ(日本経済新聞社)

近年みた美術展覧会のなかで最も印象に残ったものを紹介したい。古いので恐縮するが、2008年9/30~12/7国立西洋美術館にて開催されたヴィルヘルム・ハンマースホイ展である。

私は、あまり展覧会には行かない。特に話題の展覧会になると、平日午前でもジジババが行列して興ざめしてしまうからである。フェルメールのときには混雑ゆえ、驚いたことに「絵の前で立ち止まらないでください」というアナウンスが繰り返されていた。そのてんハンマースホイはよかった。知らない画家であったが、チラシの絵があまりにも素晴らしいので足を向けたところ、閑散としていて(無名な画家だと、とたんに物見遊山のジジババが来なくなる)、心行くまで堪能できたのある。

私は基本的に、平面の絵画作品ならばキレイに印刷された画集で充分だと思っている。実物に対峙したところで、印刷物を超える感動が得られることは稀だ。残念なことに逆のケースが多いような気がする。暗い照明下「絵の前で立ち止まらないで」みたフェルメールなど、むしろ早く帰って、ゆっくり画集をめくろうと考えたぐらいである。しかし立体物となると画集では不十分だ。ジャコメッティーの彫刻や野々村仁清の茶碗は実物をたしかめないことには、掴みきれない。現代美術も実際に足を運ばなければわからないだろう。

さてハンマースホイについて。デンマークを代表する画家(1864~1916年)。コペンハーゲンの商家の次男として生まれ、8歳から素描の個人レッスンを受けたとのこと。コペンハーゲン王立美術アカデミーに進み、画家としての道を歩み出す。画風は、フェルメールを思わせる写実に終始した。

手元に『西洋美術史』高階秀爾監修(美術出版社)があるが、ハンマースホイの名は出てこない。ハンマースホイは20代後半にパリに赴き、デュレを訪問して美術商リュエルを紹介されている。しかしながら、当時パリで話題をあつめていた流行(印象派)の影響を少しも受けていない。パリの画廊でみたボナールの作品を「まったくのくず」とこき下したらしい。

ハンマースホイは30代半ばに、コペンハーゲンの一地区にあるストランゲーゼ30番地に移り住み、そこで多くの室内画を描いた。壁や窓、扉、家具、妻の後ろ姿などを題材に、ほとんど動きが感じられない同じような絵ばかりだ。以下、画家のことば、

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 室内画を描くことに飽きるだろうと言われるが、私もこれを続けていくことが私に合っているとは思っていない。私は、喜んで室内画から逃げ出したい。建築画や、私の興味を引いてくれる人物がいれば、その肖像画を描いてみたい。モデルが親しい人物である場合は別として、知らない人物がやってきて、注文で彼らの肖像画を描かなければならないという状況は好きではありありません。肖像画を描くにはモデルのことをよく知る必要があるのです。
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フェルメールにしてもハンマースホイにしても、美術史上では孤立点である。私が西洋美術史を知る基調書としている『美術の歩み』E.H.ゴンブリッチ著(美術出版社)でのフェルメールの扱いはわずか数行。
「こんな何でもないものを描いた絵を世界の最大傑作の一つとする理由を問われても、それはなかなか説明しにくい。しかし、幸運にもこの原作を見たことがある人は、それが何か奇跡みたいなものだということにほとんど意義はないだろう」
このンブリッチの大著においてもハンマースホイの名は出てこないが、奇跡の画家であるに違いない。美術史的な価値はさておいて、部屋に飾りたい絵という視点でみれば、私は印象派よりハンマースホイの作品を選ぶだろう。

以上、ハンマースホイ展をわが国で開催した国立西洋美術館に感謝したい。
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