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『葬式は、要らない』

『葬式は、要らない』
島田裕巳(幻冬舎新書)

毎年1回以上葬式がある。そんな歳になってしまった。葬式については、いろいろと考えさせられることが多い。そんな折り、書店で本書をみつけた。話題になった本であるらしい。

本書によると、日本人の葬式費用平均は231万円。ちなみに他国ではというと、アメリカ44万3000円、イギリス12万3000円。ドイツ19万8000円。韓国37万3000円とのこと(1998年当時)。日本はずば抜けて高い。
本書は「葬式は贅沢である」を基本姿勢に執筆されているので、章立てをみても「贅沢」というキーワードが随所に出てくる。
第1章 葬式は贅沢である
第2章 急速に変わりつつある葬式
第3章 日本人の葬式はなぜ贅沢になったのか
第4章 世間体が葬式を贅沢にする
第5章 なぜ死後戒名を授かるのか
第6章 見栄と名誉
第7章 檀家という贅沢
第8章 日本人の葬式はどこへ向かおうとしているのか
第9章 葬式をしないための方法
第10章 葬式の先にある理想的な死のあり方
筆者は、特定の利害関係の外にいる生粋の宗教学者なので、安心して読むことができる。

現代の葬式でもっとも費用がかかるものに、あの祭壇がある。本書によると仏教由来の浄土をあらわしたものであるらしい。死後の行き先は極楽浄土であって欲しいという願いに、立派な祭壇が応えているわけである。また戒名も、仏教国のなかで日本だけであるらしい。戒名には格付けがあって、男性の場合、○○院殿○○大居士が100万円以上、○○院殿○○居士が70〜100万円、○○院○○居士が50〜70万円、院なしの○○居士で20〜30万円、○○信士で10〜20万円。子どもの戒名は○○童士で3万円〜が相場となっている。この戒名の格が、祭壇その他すべての金額ランクにリンクしている。
他に檀家、葬祭業者など、葬式には素朴な疑問が山ほどあるのだが、本書は歴史を遡ってわかりやすくひもといてくれる。それを読むだけでも目からウロコなのだが、本書はさらに先にすすむ。一番肝心な問題、「では葬式はどうあればよいか」について最新の動向のもとに問題提起してくれる。

たとえば現在増えつつある直葬について、引用すると
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 現在、大半の人は病院で亡くなる。直葬では、故人の遺体を寝台車に乗せ、自宅や葬儀社が用意する一時的な安置場所に搬送し、とりあえずはそこに安置する。
 そこで遺体を棺に納め(納棺)、近親者だけで通夜をする。会葬者は呼ばない。いったん自宅などに搬送するのも、前の章で見たように、火葬までに24時間以上の経過が必要だからである。
 通夜が済めば、翌日、霊柩車で火葬場へ出棺する。そして、やはり近親者だけで故人に別れを告げ、遺体は荼毘にふす。最後に、収骨、骨あげをして葬式は終わる。
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直葬ほどクールではないものの、いま一般的な家族葬については、「近親者だけで行う規模の小さな葬式全般を指す」と本書は位置づけている。以前は「密葬」と呼ばれてきたが、1990年代に葬儀社が「家族葬」ということばを発案・宣伝して定着したとのこと。他に樹木葬、宇宙葬、手元葬などにも言及されていて、よむとそれなりに納得できる。

葬式の難しいところは、突然Xデーがくるところ。私が父を見送った際は、事前に葬儀社と打合せをする余裕があって花祭壇で葬式をおこなった。父は生前「キリスト教の葬式は簡素かつ洗練されていていいなあ」と言っていたぐらい宗派にはこだわらなかった。わが家は神道なので、当然のことながら戒名代も不要であったが、やはりそれなりにお金がかかった。次は母を見送るときが来るだろうが、本人は家族葬で花祭壇がよいと申している。
わたしの最期は、見送る側に極力負担や迷惑がかからない簡素なものがよいと思案中…。

島田裕巳先生には本書以外にも多数の著作があり、どれもわかりやすくタメになります。

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